コトノハ#23
先日、姫路にて「地域課題×エネルギー実践スクール」なる講座に参加してきました。
テーマは、“持続可能な地域づくりの鍵となる資金循環のしくみ”について。
講師は龍谷大学政策学部の深尾先生。
参加者に学生さんも多かったせいか、とても分かりやすく説明くださいました。
今後、篠山で木質バイオマスタウン構想を進めるにあたって、ドンピシャの内容でした。
一番苦労するし、苦手としている分野がまさにこれ。
本当に、良いアドバイスをいただいたような気がします。
講義の中で印象深かったことは、今後の社会的投資は経済面での収益だけでなく、社会的な利益を求められるということ。
自分が思うに、「豊かさ」の指標を明確に打ち出す必要があるんだと思う。
投資する側も、受ける側も。
いわゆるESG投資といったものも、企業が進めるCSR活動への投資から、環境面や社会的な利益を生む小さな活動の蓄積への投資(インパクト投資)を重視していくらしい。
利益はお金ではなく、実質的な「豊かさ」。
ある意味、今後の社会に必要なシステムであることは間違いないよね。
ただ心配なのは、国策としての「豊かさ」をどう定義づけしているか。
我が国は、残念ながら貨幣経済=豊かさの呪縛から解かれてないし、環境的な指標もあって無いようなもの。
なのに世界は今、ダイベストメントに動いている。
パリでは、2030年を目処にガソリン車の乗り入れを禁止するらしい。
またマクドナルドやコカコーラといった大企業でさえ、その年を目処にプラスティック製品を廃止するらしい。
そしてかの世界銀行も、石油・天然ガスの探索・採掘への融資を2019年度以降停止したらしい。
そしてそしてかの大保険会社AXAも、石炭関連企業からの投資を引き上げ+保険引き受けを拒否するらしい。
そんな潮流に、我が国はついていけるんかな?(たぶん無理。特に今の政権では。)
と嘆いたところで何も始まらないので、自分たちの周りのコミュティーや地域から実践して行くしかない。
そういった意味で、木質バイオマスタウン構想を実現させたいと強く思うようになったし、俄然やる気も出てきましたよ!