コトノハ#11
昨日今日と、淡路景観園芸学校でインストラクターをしていた時代の教え子と共に、神戸の花隈にある神戸自由学院のガーデンを、生徒さんたちと一緒にリノベしてきました。
教え子は現在、「暮らしと植物」という屋号で岡山県を中心に活躍していて、気がつけば自分の施工現場も手伝ってもらったりしている、なんとも頼もしい相棒になっています。

神戸自由学院さんとは、もうかれこれ10年以上の付き合いになりますかね。
特に何かを一緒にやったわけではないのですが、校長先生の田辺先生やスタッフの竹林(通称:ちくりん)さんは何かとミドリカフェに遊びに来てくれたりしてくれていました。
当初は「神戸フリースクール」という名前で、ガーデン横の一軒家で経営されていたんですよね。
今はその一軒家は無くなって、すぐ近くのビルで「神戸自由学院」として開業されています。
まあ、自分はとにかくこの田辺先生を尊敬してやまないわけで 笑。
教育論に対する持論がすごいし、行動がパンクだし、そしてとってもいい加減なんだけど。
とある場で、活動報告を一緒にする機会があったんだけど、審査員の方から「事業収支の内訳を教えてください」というリクエストに対して、延々と教育論を熱く熱く語るわけです。
たぶん、事業収支は田辺先生にとって大したことではなく、数字には表せない成果を訴えたかったんでしょうね。
その時の衝撃はすごかったのを記憶しています。
ちくりんもナイスなキャラで、もう足掛け20年以上スタッフを無償でボランティアしています。
しっかり者で、ちょっとおっちょこちょいなんだけど、何を隠そう自分が30代になった時に一番最初に怒られた人です 笑。
原因がなにか覚えてないけど、「ちくりん、めっちゃ怖いやん!」のイメージははっきりと。
でも何と言うんでしょうか。今回も彼女の行動をチラ見させてもらったのですが、生徒さんたちの他愛もない会話をいつもニコニコしながら聞いてるんですよね。
本当にこの仕事が好きなんだなー、と感心させられるのです。
で、学校の生徒さんといえば、もう個性派揃い。
発想も行動もユニークすぎて、表現もダイレクト!
気持ちが良いくらいなのですが、作業は本当に一生懸命してくれたんですよね。
減らず口やぶーぶー文句を言いながらも、頼んだことはちゃんとやってくれる。
おかげで、鬱蒼としたガーデンはすっきり綺麗に生まれ変わりました。
近所の住民さんも、このガーデンにはいつも興味あるらしく、本当の意味で街のオアシスになってるんだなと感じました。
財源は決して楽ではないのに、月に7万円の家賃(園賃?)を払いながら、このオアシスを守っているんだそうです。
まもなく、ガーデン横の「神戸フリースクール」のあった空き地に、11階建てのワンルームマンションが建つらしいです。
日当たりがかなり心配…。
街として何を守っていくのか、どんな文化や施設や人を育んでいくのか。
もうちょっと、神戸市にはちゃんと考えて欲しいと切に願うのでした。


