八百材舎への道②

森の緑の資源が循環するプラットフォーム「八百材舎」を立ち上げる事業。
そもそもの事の発端は、高橋さんも自分も「土づくり」に興味があったからなんですね。
高橋さんは山の仕事なので、「なんで土?」と思う人もいるかもしれませんが、もともと「土」は森林資源から生産されていたもの。
本来、里山(山)は農家さんの所有地でもあったのです。
山に入り、薪用の樹木や家をつくるための建材用の樹木を切り出したり、そして農地に腐葉土(有機成分たっぷりの堆肥)をつくるための材料となる落ち葉や枝なんかを拾ったりしてた。
腐葉土と言われる堆肥は、まさに落ち葉などから出来たもの。
農家さんは、山と農地を一体的に使ってて、そこで出来た恵みを里(街)に供給してたんですね。
今は、そのサイクルは残念ながら途絶えています。
理由はいろいろあるのですが、あちこちから材料をかき集め、そのための燃料やらエネルギーを費やして、と実はあまりエコではないんですね。(環境破壊に近いかな?笑)
そしてその陰で、身近な自然資源が忘れ去られ、他所で廃棄され、そのためにまたたくさんの燃料とエネルギーを費やします。
そして、お金はその地域には落ちずに、他所に落ちていってしまう仕組みになっています。
無駄なことを省く。そこにあるものを無駄なく使う。
里山と関わることは、無駄を省くことに繋がるし、その周辺でお金を廻していくこともできる。
そこが高橋さんと自分との共通点だったんですね。
とりあえず、山からの資源は高橋さんの方でなんとでも切り出せる。
問題は、売り先となる販路を確保すること。
それが、自分たちに科せられた役割だし、まさに腕の見せ所です。
良い意味で捉えれば、自分たちは在庫を抱えることなく、また地代を負担することなく動けるということ。これは事業を進めていく上では、かなりメリットとなります。
何にしろ、この事業立ち上げに必要なあれこれを整理いしていく必要があります。
企画書を書いて、仲間を募って、資金を募って…。
ここらへんの詳しい話は、次回以降に。