15年ぶりに、こんにちは。
何のご縁か。
今度の現場が、自分が造園コンサルタントとして働いていた頃にプランしたニュータウン!
もう15年以上も前のこと。
その頃、実施設計から基本計画・基本設計の部署に移ってから一発目の大きな仕事でした。
右も左も分からんところから、いきなりニュータウン全体の土地利用とか、造成とか、排水とか、もちろん公園や緑地のプランニングまで、全て(建築以外)一通りやったやもんね。
計画前は、1ヘクタールもの広さがある閉鎖されたゴルフ場。
自分の背丈を超えた雑草だらけの中を、かき分けながら現地調査したのを覚えてる。
一面セイタカアワダチソウばかりで、どこがグリーンでバンカーで、って全然分からなかった 笑。
この頃、巷(というか、時の建設省とか環境省)では「環境共生」という言葉が出だしていて、そのトレンドをいち早く取り入れてたあの会社はやっぱり凄かったんだな、って改めて思う。
「環境共生」を形にデザインするって、言ってみると全ての環境要素を循環して繋げて一体的に語ることなんだよね。
つまり、植栽も、水も、残渣も、自然的な要素は何もかも。
それを目に見える形でハードをデザインするわけだから、それはそれは楽しかったな。
…よく泣かされたりもしたけど。
この業務の時に、地球環境とは何ぞや、自然との共生とは何ぞや、という基礎的な部分を叩き込まれました。
間違いなく、今の自分のベースだし。
最近、自然素材を使った暗渠型の排水層なり配管(溝)をつくっていこうとする動きがあるけど、実はもう15年以上も前には技術として出ていたんだよね。
そんなノウハウを実践していた前の会社には、本当に感謝しかない。
今の出来上がりは、そのプランの面影があまりないけど(笑)、今回の現場ではこのテーマに則った斜面樹林地付きのガーデンをプランしてみようと思う。
コスト(イニシャルもランニングも)を抑え、維持管理の手間も軽減し、自ら時間をかけて育てつくりあげていくガーデン。
それこそが、何十年も先を見据えたデザインになっていくのだと思う。

